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【貫流ボイラーのエキスパート】As Once-Through Boiler Expert

------- 販売から点検、補修工事まで迅速サービス -------

2012年にタイで設立されたフェニックステックジャパンでは、主に貫流ボイラーの販売、メンテナンスなどを手掛けている。同社を立ち上げた大野裕史社長、吉岡聡一GM2人とも大手ボイラーメーカーでの経験が長く、その上、各メーカーの構造の違いなども熟知。販売、メンテナンスだけでなく、効率改善のための診断や配管改造、付帯装置の設計なども行っている。設立から4年経過した現状を、大野社長、吉岡GMに聞いた。

心を込めたメンテナンスに奔走

 同社が心掛けているのが、日本のおもてなしで実践するボイラーのメンテナンスだ。吉岡GMは、ボイラーメーカー勤務時代からメンテナンスのスペシャリストとして豊富な経験を持ち、2005年からタイで代理店に技術指導を行うなど、タイの経験も長い。10人以上のタイ人メンテナンスチームを抱え、メーカーを問わずトラブルとあれば休日、夜間でも、時には大野社長、吉岡GMが自らハンドルを握って駆け付ける。先日も、故障の連絡を受けた翌日には代替機を納入するなどスピードも重視する。「お客様の生産ラインを止めないためには必死で取り組みます。運転手を雇うくらいなら、メンテナンス人員を増やしてお客様満足度を高めたい」と大野社長は明言する。そういった姿勢が、顧客が次の顧客を紹介するという好循環につながっている。

 メンテナンスへのこだわりは起業理由にも表れている。大野社長は前職でアメリカやカナダなどに赴任。シンガポールやタイでは拠点の立ち上げに従事してきた。タイ駐在時代には50年に一度とも言われる大洪水が襲来。浸水被害に遭った顧客のサポートに駆け回った。その中で様々なニーズを目の当たりにし、「東南アジア、特にタイは急速な経済成長をしてきたにもかかわらず、メンテナンスのレベルが追い付いていない。呼んでも来なかったり、来ても直せなかったり、基本的なポイントが欠けているのではないか」(大野社長)と起業のアイデアを抱くに至った。

洪水の対応が一段落した20129月に会社を設立。不屈の精神を表し、大野社長の強い思い入れがあるフェニックスと、日本、技術を組み合わせた社名にした。

技術力高い日本の製品を提供

日本のボイラーメーカー、サムソン(本社:香川県観音寺市)の販売代理店として、各種日本製のボイラーの販売も行っている。サムソンは1945年に岡﨑鉄工所として創業され、ボイラーや食品・水処理機器などサーモテクノ(熱技術)を核とした事業に一貫して取り組んできた。社名は、旧約聖書の士師記に登場する怪力の持ち主サムソンが由来。サムソンには太陽の子という意味もあるという。「我々のサムソンは、日本の高い技術力を背景に、日本ならではの最高品質でMADE IN JAPAN製品をご提供しています。韓国のサムスン電子と間違われることもあり、ギャラクシー問題では、大変な風評被害にあっています」と大野社長は苦笑いする。

「ボイラーは、出てくる蒸気の質(乾き度)がとても大切です。お湯が混じっていると熱交換率が低くなってしまいます。サムソンのボイラーは乾き度が抜群に高く、熱効率が良いためガス代の節約につながります」と大野社長は品質をアピールする。大阪ガスによる実機比較テストでも証明済みだ。さらにサムソンは熱負荷が水管に均等にかかる構造を採用し、歪みの偏りがないため製品寿命も長い。「先日、サイズ変更のため貫流ボイラーを入れ替えたのですが、1984年製造の100キロボイラーがまだ元気に動いていました。入れ替えなければまだ使えていました」と大野社長もその30年を超える丈夫さに目を見張る。

 サムソンのガスボイラーは燃焼室のないFBPモデルからスタート。効率が高く省スペースであったが、スケールに弱く、現在の長寿命構造に落ち着いた。全てのモデルが高乾き度かつ長寿命となっている。ガス炊き、油炊き共に換算蒸発量3,000/hまでのサイズをラインナップし、多缶設置対応なら更に大容量でスペース節約も可能。

 東京ガス、大阪ガス、東邦ガスとサムソンが共同開発したECOBOYは、換算蒸発量350/h以下の機器としては業界初の三位置制御方式を採用している。出力を100%か0%で制御するon/off方式から100%、50%、0%の燃焼三位置制御方式に変更することにより、パージロスを低減、運転効率が飛躍的に向上している。

 製品のデザインについても「まるで家電製品のようにすっきり」(大野社長)、「外観が非常にシンプルかつメンテナンスがし易い」(吉岡GM)と二人は評価する。

体制整え、いざ次なる舞台へ

スタート当初はタイの自動車販売の冷え込みや同業の進出と重なり、「ビジネス環境として良いとは言い切れませんでした」と吉岡GM。それでも一件一件丁寧に対応することを心掛け、着実に顧客は増えていった。3年目には黒字化も達成。賞与が出せるようになり、社員旅行も実現した。大野社長は「ようやく会社らしくなってきて、一体感も出てきました。まだ大変なことはありますけど、年々、喜びが感じられるようになってきています」と実感を語る。

 立ち上げから3年が経過し、核となるタイ人社員が育ってきた。それはメンテナンスレベルの向上にも直結している。指導にあたる吉岡GMは「キーとなるスタッフと現場に行って、OJTを基本に直接指導を行って来ました。最初から座学でトレーニングをしても言葉の壁があるのでなかなか思ったようにいきませんし、タイでは小型貫流ボイラ自体ポピュラーではありませんでしたのでなかなか理解されませんでした。肌で感じたことを基に理論を後追いで教育するという方針をとっています」と振り返る。今ではタイ人スタッフが自分たちでアポイントを取り、メンテナンスに行く体制になってきた。吉岡GMは、スタッフから送られてくる写真や動画を見てアドバイスする。もちろん、同行することもある。タイ人が自主的に動いてくれるようになったのは頼もしいが日本人とタイ人お互いのギャップを埋める確認作業は怠ることはできない。

 関連会社を招いてセミナーも随時開催している。「ボイラーの蒸気は非常に高温で危険なもの。メンテナンスで一番、大事なのはけがをしないこと」(大野社長)と安全教育に気を配る。

今後はボイラーのレンタル契約も展開していく。吉岡GMは「メンテナンス契約を基本にお客様に寄り添ったサービスを行うことを重点としております。時には難しい依頼を受けることもありますが、一生懸命対応することがメンテナンス、エンジニアリングにとって大きな財産となるので今後も社員個々のスキルを高めて幅広くビジネスを行っていきたい」と構想する。

またサムソンは1945年以来、食品機器も製造しており、今後はそれらのタイでの販売メンテナンスも強化していく。早速、昨年12月にはミャンマー国内初のレトルト殺菌装置を納入している。周辺国へのビジネス拡大も同時に視野に入れる。技術力を武器に、雪に触れて遊べるバンコクのスノータウンで、足湯の設計施工も手掛けたこともある。

事業の下地は整いつつある。大野社長は「まずは我々を頼って頂いたお客様を大事にし、おもてなしのサービスを心がける。そのためにも、従業員を大事に育て、お客様との絆を深める。そうして、一歩一歩タイの社会に貢献していきたいと思っております。お湯や蒸気など、熱の利用と節約に関してはぜひ一度ご相談ください」と力強く語った。

PHOENIXTECH JAPAN CO., LTD

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Tel02-136-35289 Fax02-171-7642 E-mailsamsonboiler@pt-j.com   担当:大野 Mobile088-871-5175 吉岡 Mobile085-073-6995

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